はじめての着うた作成時の問題点を検証してみる
■ はじめに
着うたを作成していたところ、いくつか様々な問題が発生しているとのお便りをいただきました。
1)動画変換君でジャケ写込みの着うたをつくり、DCMMでアーティスト名を入れてサーバに乗っけるも非対応データと表示される。
2)作成した着うたがミュージックプレイヤーで再生できない
3)作成した着うたをDCMMで加工してダウンロードしようとすると最大サイズを超えていてダウンロードできないと言われる。
というとで、今回は、それぞれについて検証してみたいと思います。
■ とりあえずやってみる
再現性がないと実験になりませんので、ひとまず実験してみることにします。
● 実験1
とりあえず、動画変換君でMP3を3GPに変換し、DCMMで画像とアーティスト名を登録してみた。
変換は48Khz、192Kbpsで行い、ファイルサイズは5188MBytes
そしてLinuxサーバに乗せてダウンロードしようとしたが、最大サイズを超えていますエラーが発生してダウンロードできず。
ここで3)の再現性がみつかりますた。(`・ω・´)シャキーン
しかし、1)の再現性は得られなかった。
そこで、今度は最大サイズがどのあたりなのかを調べてみることにした。
そしてDCMMを通さずに、そのままサーバにあげてダウンロードした場合についても検証が必要そうだ。
・ 実験1まとめ
1)動画変換君でジャケ写込みの着うたをつくり、DCMMでアーティスト名を入れてサーバに乗っけるも非対応データと表示される。
2)作成した着うたがミュージックプレイヤーで再生できない
3)作成した着うたをDCMMで加工してダウンロードしようとすると最大サイズを超えていてダウンロードできないと言われる。
→再現性アリ
→どのサイズまでなら可能なのか検証の必要
→DCMMを通さない場合はどうなのか検証の必要がアリ
● 実験2
今度は小さなサイズでどこまで可能なのか調べてみることにした。
作成したファイルは
44.1Khz、128Kbpsで行い3.79Mbytes。
これにDCMMで画像とアーティスト名を登録、Linuxサーバに乗せダウンロードするとダウンロード可能。
そしてミュージックプレイヤーからの再生も可能。
N905iで確認した情報は↓の通り。
[ファイル種別] ミュージック
[ファイル制限] あり
[再生制限] なし
[まるごと着信音設定] 不可
[オススメ着信音設定] 不可
[オーディオ] AAC
[ビットレート] 128kbps
[本体への移動] 可
着信音設定が不可になっているけど、なぜかメニューから着信への登録が可能になってる。∩( ・ω・)∩
そこで設定してみると、microSDから本体へコピーされ、無事着信音に登録された。
んで、本体にコピーされた音楽の情報を確認してみると、[まるごと着信音設定]が可に変更になっていた。
もしかしたら本体にある時のみ可になるのかもしれないので、直接本体にダウンロードした場合はどうなるか検証が必要。
・ 実験2まとめ
1)動画変換君でジャケ写込みの着うたをつくり、DCMMでアーティスト名を入れてサーバに乗っけるも非対応データと表示される。
→動画変換君でジャケ写を登録していないからかダウンロードできてしまった
→動画変換君でジャケ写を登録するところから検証する必要がアリ
2)作成した着うたがミュージックプレイヤーで再生できない
→DCMMで変換した着うたはミュージックプレイヤーで再生するこができた
→DCMMで変換していない着うたの場合どうなるか検証が必要
3)作成した着うたをDCMMで加工してダウンロードしようとすると最大サイズを超えていてダウンロードできないと言われる。
→どのサイズまでなら可能なのか検証の必要
→DCMMを通さない場合はどうなのか検証の必要がアリ
4)microSDに保存した着うたの着信音設定は不可だが、本体にコピーされると可に変更されていたのはなぜか。
→直接、本体にダウンロードして確かめる必要アリ
● 実験3
実験2のファイルを、直接、本体にダウンロードしてみる。
するとはじめから[まるごと着信音設定]が可になっていた。
ということはmicroSDにあるうちは不可になるっぽいね。
・ 実験3まとめ
4)microSDに保存した着うたの着信音設定は不可だが、本体にコピーされると可に変更されていたのはなぜか。
→直接、本体にダウンロードして確かめる必要アリ
→本体に直接ダウンロードしたら可になった。
→解決
● 実験4
最大サイズとは、どのぐらいの要領までなのか、調べてみることに。
作成したファイルは
44.1Khz、128Kbpsで行い4.53Mbytes。
当然、DCMMでジャケ写とアーティスト名を入れておいた。
そしたら普通にダウンロードできますたヽ(´ー`)ノ
でもimotionは10Mまでだったはず。
なんで5Mでダウンロードできなくなるんだろう・・・・
・ 実験4まとめ
3)作成した着うたをDCMMで加工してダウンロードしようとすると最大サイズを超えていてダウンロードできないと言われる。
→おそらく5Mを境目にダウンロードできなくなる可能性が高い。
→iMotion10Mとは矛盾しない?
→DCMMを通さない場合はどうなのか検証の必要がアリ
● 実験5
DCMMを通さない場合はどうなるのかを検証してみた。
動画変換君で変換したものを、そのままサーバに乗っけてみることにします。
10MiMotionとの兼ね合いで、5M以上のものと、10M以上のものを用意することにします。
画像は動画変換君で、あらかじめ3GPファイルに登録しておくことにします。
ファイル1→48Khz 192kbps 6.21Mbytes
ファイル2→48Khz 192kbps 27.8Mbytes
実際にダウンロードした結果、ファイル1はダウンロードできました。
しかし、ファイル2は最大サイズを超えているため受信できないと言われました。
そしてダウンロードできたファイル1のほうについては、ミュージックプレイヤーては再生できませんでした。
というわけで3)の再現性が発見された。
ついでに、ファイル1をN905iから確認すると、こんなふうに認識しているようだ。
[フォーマット] MP4
[ファイル制限] あり
[再生制限] なし
[ビデオ] あり
[オーディオ] AAC
[テキスト] なし
[着信音設定] 不可
[着信画面設定] 不可
[本体への移動] 可
これをみると、どうやら携帯動画変換君で作成したてのファイルは、ビデオクリップになってるらしいことがわかる。
いちおうダウンロードでき、着信設定も可能だが、ミュージックプレイヤーで再生できないのは、ビデオクリップ設定だからなんだろうと想像。
仮説として、この違いは↓の可能性が高いと思われる
1)ファイルのどこかの書き換えでミュージックとビデオの属性がある DCMMはそれをしている。
2)ファイルサイズによってミュージックかビデオかを自動判別してる
でも6Mの音楽は無理だったので1)の可能性が高い
またファイルサイズについても↓の可能性が高いと思われる
1)ファイルのどこかの書き換えで容量制限を変更できる
2)ミュージックかビデオかによって最大サイズが決まっている
・ 実験5まとめ
1)動画変換君でジャケ写込みの着うたをつくり、DCMMでアーティスト名を入れてサーバに乗っけるも非対応データと表示される。
→動画変換君でジャケ写を登録していないからかダウンロードできてしまった
→動画変換君でジャケ写を登録するところから検証する必要がアリ
2)作成した着うたがミュージックプレイヤーで再生できない
→DCMMで変換した着うたはミュージックプレイヤーで再生することができた
→DCMMで変換していない着うたの場合はミュージックプレイヤーでは再生できなかった
3)作成した着うたをDCMMで加工してダウンロードしようとすると最大サイズを超えていてダウンロードできないと言われる。
→DCMM加工後はおそらく5Mを境目にダウンロードできなくなる可能性が高い。
→DCMM加工前は5Mをこえるファイルでもダウンロードできた。しかし巨大ファイル(恐らく10M)のダウンロードは不可能。
● 実験6
というわけで、レシピ通りにやってみることにした。
まず携帯動画変換君でジャケ写付きの3GPファイルを作成する。
その後にDCMMで作成したファイルにアーティスト名を入れて変換。
そしてサーバにあげてダウンロードしてみることにする。
ここでおかしな現象に遭遇した(`・ω・´)シャキーン
・おかしなことその1 DCMMでアーティスト名を保存して変換すると容量が少なくなることが判明。
→どうもDCMMが変換君の時に添付された画像を削除している模様だ
・おかしなことその2 DCMMで変換後の動画はRealPlayerで見れなくなっていた
・おかしなことその3 LinuxのApacheからはダウンロードできたが、MicrosoftのIISでは非対応データのため取得できないと叱られる
・おかしなことその4 N905iからファイル情報を調べると保存可能ジャケット画像がナシになっていた
そご、IISの設定をいろいろいじってMIME設定等もしてみましたが、やっぱりダウンロードできませんでした。
・ 実験6まとめ
1)動画変換君でジャケ写込みの着うたをつくり、DCMMでアーティスト名を入れてサーバに乗っけるも非対応データと表示される。
→動画変換君でジャケ写を登録し、DCMMでいじると、環境によってはダウンロードできなくなることがわかった。
→そしてダウンロードできたとしてもジャケ写はみれなくなっていた。
● ここまでの実験のまとめ
どうやら、着うたには2種類あるらしいことが判明。
一つはムービーから派生した着うた。←たぶん着モーション
もう一つが音楽から派生した着うた。←たぶん着うたフル
片方はムービーの代わりに静止画を乗っけたもので、片方がたぶん本来の着うたフルのようです。
携帯動画変換君は、あくまでビデオクリップを作成するためのもので、ムービー派生のものしか作成できないっぽい。
そのファイルを変換しようとすると、DCMMがおかしな操作をして、ダウンロードできなくなったり、画像がなくなったりするっぽいです。
そしてムービークリップのほうは着モーションなので10Mまで対応。
しかし着うたのほうは5Mにまでしか対応しないっぽい。
そうなるとすべてのつじつまが合うきがします。
そして、非対応データと出る点については、IISはなんらかの機能のおかげでN905iがファイルのヘッダを確認することができ、それで途中ではじくのだと思います。
例えば途中で一時停止できるとか、ダウンロードをキャンセルできるとか、レジュームができるとか・・・
Apacheのほうは、その何かの機能がなく、そのまま一気にダウンロードできてしまい、そしてなぜかN905iでも再生できると・・・
まぁ、悪魔で仮定の話ですが。
というわけで、現在のところは、↓のように作成するのが一番いいようです。
1)動画変換君でジャケ写を入れずに3GPで変換だけする。このとき5Mbytes以内にするように。
2)DCMMでジャケ写等を加える
3)サーバに乗せダウンロードする。
これで着信可能で、かつミュージックプレイヤーでも聞けると思われます。
ただし5Mbytesなので、どうしても5M以上になってしまう人は、DCMMを使わない方法で着うたを作れば可能なようです。
今日はこれまで、以下、続く・・・・
続きの実験予定
・着うたフルと着モーションの仮説が正しいかどうかの検証
・携帯動画変換君で着うたフルは作れるのか?
・着うたフルは本当に5Mbytesなのか
・その他